GENERAL
DERMATOLOGY一般皮膚科
掌蹠膿疱症
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1掌蹠膿疱症とは
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひらや足の裏に、左右対称性に湿疹が繰り返しできる皮膚の病気です。膿疱と紅い斑点(紅斑)や鱗屑と呼ばれるカサカサしたフケのようなものがあらわれます。かぜや扁桃炎などの上気道症状などがきっかけとなって出てくることがあります。他の人にうつる病気ではありません。
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2原因
原因は不明ですが、長期にわたる喫煙や、扁桃炎、虫歯などの病巣感染(慢性の感染症)や歯科金属アレルギーが関与していると言われています。
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3治療法
患者さんのうち2~3割は病巣感染や金属アレルギーが関与していることがわかっています。積極的に検査や治療を行うことで治癒が期待できます。しかし、残りの7~8割のは原因がわからず、対処療法を受けることになります。
この病気はウイルスや細菌が原因ではないため、抗生剤や水虫薬のような薬は効果がありません。そのため、炎症をおさえるための対症療法が主となります。
治療は、重症度に合わせて変わってきますが、まずは、炎症を抑えるためにステロイド軟膏、ビタミンD軟膏を使用します。また、紫外線療法を保険治療で行うことも可能です。