GENERAL
DERMATOLOGY一般皮膚科
手湿疹
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1手湿疹とは
手湿疹とは、手あれのことです。繰り返し指先に刺激が加わることで起こるものと考えられています。悪化していくと日常生活にも支障が出ます。赤みやゆみも伴い、小さな水ぶくれやひび割れもみられます。
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2原因
手や指では皮脂を分泌する皮脂腺が少なく、そのため皮脂膜も薄くなっています。その代わり角質層が厚くなっていて、保護する役目を果たしています。その角質層が、石けんや洗剤などを使って頻繁に水仕事をしたり、指先をよく使ったりしたあとに保湿剤の塗布を中心としたスキンケアをしないで放っておくことで、水分が失われやすくなります。さらに指先に摩擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失い、ひび割れて、手あれの状態へとなっていきます。
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3治療法
皮膚の健康を維持するためには、保湿が基本です。
手湿疹の状態の皮膚は、バリア機能が通常より低くなっているため、こまめにしっかり保湿剤を塗ります。
炎症を起こして、かゆみがひどい場合はステロイド外用剤を使用し、できるだけ触らないようにしましょう。掻くことで、さらに悪化し治りが悪くなります。また、傷になっている場合や化膿している場合は、患者さんに応じた治療法を提案いたします。症状が回復するまでは、医師の指示通りに薬剤を使用することが必要です。