じんましん

蕁麻疹は、一時的に皮膚の一部が赤く腫れて盛り上がり、数時間から1日以内にその症状が消えてしまうのが特徴です。多くの場合は強い痒みを伴います。原因がわからない事もあります。慢性化すると、長期間治療が必要になるため、早めの受診をお願いします。
 治療は、内服や外用薬、生物学的製剤の注射など症状に応じて行います。

1. 1じんましんとは

   蕁麻疹には、急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹があります。皮膚に赤く膨らんだブツブツ(皮疹）が現れる病気です。かゆみを伴うことが多く、膨らみはごく小さなこともあれば、カラダに地図を描いたように広がることもあります。

   

   

2. 2原因

   蕁麻疹の原因には、症状を引き起こす誘因が不明なもの、食べ物や薬、肌への直接の刺激や衣服などの擦れ・寒冷・日光・発汗など特定の刺激が明らかとなっているものがあります。
   湿布薬、植物、虫などのアレルギーや疲労やストレスが原因となることもあります。

3. 3治療法

   蕁麻疹の治療目標は、治療により症状が現れない状態を保つことです。
   原因が明らかであれば、原因を取り除くことを第一に行い、抗ヒスタミン薬などを服用します。症状に合わせて、ステロイドの内服をします。また必要であれば、アナフィラキシー時の対応ができるように、自己注射の指導なども行なっています。

   当院では慢性蕁麻疹に対してゾレアを導入しています。ゾレアは、蕁麻疹の原因の一つであるI抗体を抑える皮下注射です。ヒスタミンの生成を阻害したり、アレルギー症状を軽減させる効果が期待できます。院内で練習を行い、習得後は4週間ごとに自宅で皮下注射を行います。
   詳細は診察の際にお尋ねください。