花粉症皮膚炎・口腔アレルギー症候群

花粉症皮膚炎

1. 1花粉症皮膚炎とは

   花粉症皮膚炎とは、花粉が皮膚に接触することで起こる皮膚炎です。
   露出している首や顔を中心にかゆみや湿疹、乾燥、ヒリヒリした痛みなどの症状が現れることがあります。これらの炎症が悪化すると、肌のバリア機能が更に失われ、腫れや出血などを引き起こすことがあります。

2. 2原因

   花粉症皮膚炎は、主に肌のバリア機能が低下したところに、花粉による刺激が加わってアレルギー症状を起こした状態です。。肌が乾燥すると角質層がめくれ、通常皮膚を通り抜けることができない大きさのアレルゲン（花粉など）が体内に入り、アレルギー反応が起きるといわれています。

3. 3治療法

   花粉症皮膚炎の治療として、抗アレルギー薬などによる花粉症そのものの治療と、皮膚の状態に合わせて外用薬を使用します。症状を繰り返すことがあるので、皮膚の症状がおさまってから外用薬の変更をします。
   角質による肌のバリア機能を保つためにしっかりと保湿を行うことが大切です。

口腔アレルギー症候群

1. 1口腔アレルギー症候群とは

   特定の果物や生野菜を食べたときに、口の中で刺激感やかゆみ、喉の奥が詰まるような感じがする症状、それが口腔アレルギー症候群（OAS=oral allergy syndrome）です。花粉の方は、花粉のアレルゲンと似た構造を持った食物のアレルゲンと反応し、口腔内でもアレルギー反応が起こる可能性があります。

2. 2原因

   口腔アレルギー症候群は、果物や生野菜に含まれるアレルギーを起こす原因物質（アレルゲン）が、口の中の粘膜に触れて起こるアレルギー反応です。

   

3. 3治療法

   花粉症で口の中に症状がある場合には、医療機関を受診し、アレルギーの原因となる食物を確認し、避けるのが基本です。ただ、口腔アレルギーを起こす果物や生野菜のアレルゲンは熱に弱く、加熱すれば食べることができることもあります。
   患者さんの状態に合わせて治療をいたします。まずは受診にいらしてください。