GENERAL
DERMATOLOGY一般皮膚科
薬疹
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1薬疹とは
薬疹とは、薬を内服したり注射することにより生じる発疹です。
通常は、薬に対するアレルギー反応によって起こります。病院で処方される薬だけでなく、市販薬やサプリメントなどでも起こることがあります。
薬疹の重症度は、小さな膨らみを伴う軽度の発赤から、皮膚が剥がれるものまで様々です。腫脹、水疱、じんま疹、かゆみ、痛みなどを生じます。 -
2原因
どんな薬でも薬疹を起こす可能性があります。
抗菌薬や解熱剤によるものが多く見られますが、サプリメントや市販薬、漢方薬、健康食品などが原因になることがあります。
ほとんどの薬疹は、内服や注射によって投与された薬に対するアレルギー反応により起こります。 -
3治療法
どの薬が発疹の原因であるかを特定するために、薬剤の中止が必要です。
使用をやめると命にかかわる重要な薬を除いて、すべての薬の使用を中止せざるを得ない場合もあります。その場合は、可能な限り、性質の違った薬で代用します。
現在の症状に合わせて、抗ヒスタミンやくの内服や、ステロイど軟膏を使用するなど、標準的な治療を行います。
重度のアレルギー性皮膚反応、喘鳴や呼吸困難などの重篤な症状を伴う場合(アナフィラキシー)は、アドレナリン投与などを行い状況により、入院加療必要な場合もあります。