水いぼ

水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染して生じる発疹です。
感染予防には、スキンケアを行い、皮膚のバリアを強い状態に保つことが大切です。

1. 1水いぼとは

   伝染性軟属腫ウィルスが原因で起こる皮膚の感染症で、子どもに多い病気です。主に体幹や四肢に1～5ｍｍ程度の光沢のあるイボができて、徐々に増えて大きくなっていきます。

   胸やおなかなど皮膚のうすいところや、わきの下などのこすれやすいところによくできます。

   

   

2. 2原因

   水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染することによっておこります。 感染経路は水いぼに触ることで起きる「接触感染」です。感染力はそれほど強くありませんが、アトピー性皮膚炎など、皮膚のバリアが弱い状態となっている時や傷があるときに感染を起こします。 直接患部に触れなくても、患部 を触った手で触れたものを介して感染する可能性もあります。

3. 3治療法

   ・ピンセットでイボを取る(摘除)

   専用のピンセットで水いぼをひとつひとつ摘み取る方法が一般的です。
   確実な治療方法ですが、痛みを伴うことが多いため、麻酔のテープ剤を使用する場合があります。イボが小さすぎるとピンセットでは取れない場合もあります。
   また、水いぼがたくさん増えた状態で治療を行うと、お子さんの精神的負担も大きくなります。数が少ないうちにご来院をお願いしております。数回にわけてとることもあります。

   ・液体窒素、外用薬

   ピンセットで除去する治療と比べると効果は低いですが、内服や経過観察よりも治療効果は高いと考えられています。
   みずいぼは自然に治りますが、免疫を獲得するまでには長期間（6か月～5年）かかります。その間に、他の場所にうつったり、他の人にうつしたりすることがあります。また、かゆみを伴うことがあるため、かき壊すことでウイルスが広がったり、とびひなど他の皮膚の感染症を起こしたり、アトピー性皮膚炎がひどくなることがあります。

登園、登校について

接触感染のため、プールの水ではうつりません。ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを介してうつることがあるため、共用することをできるだけ避けてください。
皮膚を清潔に保ち、プールから出た後などは、体をシャワーでよく洗い流し、保湿剤を塗るなどのスキンケアをしましょう。