PLASTIC SURGERY形成外科
巻き爪・陥入爪
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1巻き爪と陥入爪とは
巻き爪とは、爪の端が内側に巻き込んだ変形のことをいいます。
巻き爪は、爪が食い込み周囲の皮膚を傷つけることで、細菌感染を起こす事もあります。
これとよく似た病気に、爪の先端が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態である「陥入爪(かんにゅうそう)」があります。陥入爪は、巻き爪があると起こりやすいのですが、巻き爪がなくても起こります。 -
2原因
巻き爪が起こる理由はいくつかありますが、主な原因は、爪に加わる力のバランスが崩れることです。爪が横から強く圧迫されたり、逆に爪が下から受ける力が弱くなったりすると、爪の端が内側に向かって巻いていくと考えられています。
足に合わない靴や、歩き方の変化、間違った爪の切り方などが巻き爪につながると言われています。 -
3治療法
巻き爪の治療法
巻き爪に対する治療は、器具を用いた矯正治療が中心です。巻き爪の矯正に使われる器具には、形状記憶合金のワイヤーやクリップ、樹脂製のプレートなど様々なものがあります。治療は正確な診断のもと行う必要があるため、診察を受けて、適切な処置を受けてください。
矯正治療は、いずれも保険が適用されない自費診療です。医療機関によって治療方法や料金が異なります。
当院では、巻き爪マイスターという矯正器具を使用しておリます。また巻き爪になる背景には、間違った爪の切り方や窮屈な靴、あるいは運動不足など、生活習慣にが影響していることが多いと言われています。矯正治療を行って痛みを和らげながら、同時に問題を改善していくことお手伝いを行います。
陥入爪の治療法
爪が周りの皮膚に食い込んで炎症を起こした状態である陥入爪(かんにゅうそう)に対する治療には、「保存的な治療」と「外科的な治療」があります。
保存的な治療とは、手術を行わずに爪を残したまま治療する方法です。爪が周りの皮膚に食い込むのを防ぐ処置を行って、痛みと炎症を和らげます。細菌感染や炎症が強い場合には内服薬や外用薬を使用します。また、巻き爪も伴っている場合には、爪の形を矯正する治療を組み合わせる場合もあります。
外科的な治療とは、部分麻酔を行ったうえで、爪の一部分を手術によって切除する方法です。爪甲側縁楔状切除術やフェノール法など、陥入爪に対する手術には保険が適用されます。